5年間ご本人が弁護士と交渉しながら解決できなかった事案について受任後4か月で遺産分割協議を成立させた事案
相談に至った背景
お父さんの自宅建物をご長男であるご本人が建て直した事案です。お父さん死亡後、お母さんと弟は、お父さんの遺産である土地について共同相続の共有持分登記をし、弁護士を通じ、土地の持分の買取をもちかけてきました。
ご本人は、お父さんが死亡するまで、5年間の介護による寄与分を主張していました。
弁護士は、地方裁判所で共有物分割手続で競売となると誤った法的見解(遺産分割ができてないのですから、共有登記をしても、家庭裁判所の遺産分割調停と審判となります。共有審判となれば、地方裁判所で共有物分割手続となります。)を述べ、5年間未解決のままでした。
相続財産の種類・金額
土地(300万円~580万円)
相談・依頼を受けて弁護士が対応したこと
当職が相談を受け受任し、自宅土地は高価なものでないので寄与分の主張はせず、お母さんと弟さんの持分を不動産業者の買取査定価格(通常の一般ユーザーへの売却より2~3割以上下がります。)の持分に応じた代償金を支払うことを相手方代理人に提案しました。
そうしたところ、遺産分割協議が無事に成立しました。
弁護士の対応の結果、依頼者が獲得できた相続財産額
代償金225万円を支払、土地(300万円~580万円)を単独相続しました。
弁護士からのアドバイス・コメント
遺産分割事件の手続(家庭裁判所の調停審判か、地方裁判所の訴訟か)は、複雑なところもあり、誤った主張をする弁護士もいます。このような主張に対しては、やはり経験豊富な弁護士を選任するのがよいです。
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この記事の執筆者
弁護士 藤井義継
専門分野
相続・離婚など家事事件経歴
昭和63年に弁護士登録後、神戸市の事務所勤務を経て、平成4年に藤井義継法律事務所を開設。相続、離婚、不動産トラブルなど、家事・民事事件を多く取り扱う。 弁護士会の活動として、神戸地方裁判所鑑定委員や神戸地方法務局筆界調査委員を経験。平成16年には兵庫県弁護士会副会長も経験している。 弁護士歴30年以上、相続問題解決実績250件以上の豊富な実績があり、相続問題の早期解決を得意としている。 詳しい弁護士紹介はこちら>>- ●遺産を一人占めしていた相続人から、法定相続分の85%を取り返す和解を成立させた事例
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